前回に引き続き、一次関数を
一次関数の問題は「直線の式を求める」がメインとなる事が多い。
この問題は、3年生で習う二次関数や図形の問題と絡む事が多いため、かなり重要なパートと言えよう。
ゆえに解けなかった問題は「あ、そうか」だけで終わらずにできるまで解いて欲しい。
それでは、直線の式の作り方について
やり方は色々あるんだけど、僕はこの手順で求める
(A)傾き(変化の割合):a を求める
(B)y=aX+bにaを入れた上、与えられた1点を代入し、切片:bを求める
(C)aとbを式:y=aX+bに戻し、完成
時々これに当てはまらない場合もあるが、2点が与えられる問題などで連立方程式を使った解き方だけは絶対にやめたほうがいい
解き方に統一感がないと、方法を忘れてしまう事が多い。
また、連立方程式は解き方としては問題無いけれども、一次関数の根本的な部分には触れずに解けてしまうので、あまりお薦めできないのだ。
それでは問題にいきましょう。
【問題@】
傾きが3で、点(1、4)を通る直線を求めろ。
【問題@解】
では手順通りに
(A)傾きは3と言っているのだから、a=3
(B)y=3X+b(傾きだけ代入した式)
これに与えられた点(1、4)を上の式に入れると
4=3×1+b
b=1 となる
(C) a=3、b=1 なので答えはy=3X+1
【問題A】
変化の割合がー1で、X=−2のときY=3の直線を求めろ
【問題A解】
(A)変化の割合は3と言っているのだから、a=−1
(B)y=ーX+b(傾きだけ代入した式)
X=−2のときY=3とは(−2、3)の点と同じ意味である
ゆえに点(−2、3)を上の式に入れると
3=−1×(−2) +b
b=1 となる
(C) a=−1、b=1 なので答えはy=ーX+1
【問題B】
Xが2増えるとYは4減少し(−1、8)を通る直線を求めろ
【問題B解】
この辺から戸惑うかな?
重要なのは前回登場した
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Yの増加量 |
| a |
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Xの増加量 |
である。
これが分かっていないと、この問題を解く事は不可能だ
(A)上の式に代入すると
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−4(4減少) |
| a |
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2(2増加) |
である。
よってa=−2
(B)y=ー2X+b(傾きだけ代入した式)
これに与えられた点(−1、8)を上の式に入れると
8=−2×(−1) +b
b=6 となる
(C) a=−2、b=6 なので答えはy=ー2X+6
それでは、類題を
【問題C】
Xの増加量がー3のとき、Yの増加量が12であり X=−5のとき、Y=6 この直線を求めろ
【問題C解】
増加量と点の見分けがちゃんとできたかな?
(A)傾きを求める式に代入すると
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12 |
| a |
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-3 |
よって a=−4
(B)y=ー4X+b(傾きだけ代入した式)
これに与えられた点(−5、6)を上の式に入れると
6=−4×(−5) +b
b=−14 となる
(C) a=−4、b=−14 なので答えはy=ー4X−14
【問題D】
(4,1)(2,5)を通る直線を求めろ
【問題D解】
2点を通る式。かなーーーり重要である。
冒頭でも述べたが、連立方程式を使う事の無いように
(A)点の特性を捉える
(4,1)→(2,5)に移動したと考えると
xは 4 → 2 = −2の移動
yは 1 → 5 = 4の移動
すなわち Xの増加量はー2、Yの増加量は4である
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4 |
| a |
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−2 |
よってa=−2
(B)y=ー2X+b(傾きだけ代入した式)
これに与えられた1点(どちらでもOK)(4、1)を上の式に入れると
1=−2×4 +b
b=9 となる
(C) a=−2、b=9 なので答えはy=ー2X+9
類題をやっておこう
【問題E】
(1,4)(3,10)を通る直線を求めろ
【問題E解】
(A)Dと同じように
(1,4)→(3,10)に移動したと考えると
xは 1 → 3 = 2の移動
yは 4 → 10 = 6の移動
すなわち Xの増加量は2、Yの増加量は6である
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6 |
| a |
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2 |
よってa=3
(B)y=3X+b(傾きだけ代入した式)
これに与えられた1点(どちらでもOK)(1、4)を上の式に入れると
4=3×1 +b
b=1 となる
(C) a=3、b=1 なので答えはy=3X+1
ここまでがいわゆる一般的な問題である
ここまでが完璧に解ければ標準的な問題に関しては解けるのだが、ここにちょっとした応用が加えられてしまうのが一次関数の厄介なところだ
問題を解きながら解説していこう
【問題F】
Y=5X−1に平行で点(3,7)を通る直線を求めろ。
【問題F解】
平行という言葉が何を意味するかが分かっていないと手も足も出ないだろう
ある直線と平行ということは、その直線と傾きが同一である事を意味している
すなわち平行=傾きパクレ
ということだ。
これさえ分かればなんてことはない
(A)平行ゆえにY=5X−1から傾きをパクリ、a=5
(B)y=5X+b(傾きだけ代入した式)
これに与えられた点(3、7)を上の式に入れると
7=5×3 +b
b=−8 となる
(C) a=5、b=−8 なので答えはy=5X−8
では次にこんな問題を
【問題G】
(3,−1)(3,10)を通る直線を求めろ
【問題G解】
どおでした?
Xの増加量が
xは 3 → 3 = 0の移動
となってしまうために、この問題は傾きを求める事はできません。
すなわち、Y=aX+bの形に当てはめるのは不可能です。
それではこの答えは?
答えは X=3 です。
言われれば気づくと思いますが、Yの値が何であろうがXの値は3なのでこのような直線になります。
一次関数の問題ではX=○とかY=○みたいに、ちゃんとした直線にならない式も存在します。
この問題はグラフを書いてみればすぐに分かります。
【問題H】
(1,4)を通りX軸に平行な直線
【問題H解】
X軸に平行 → すなわち横線がずーーーっと続いている線の事です。
ここで、答えをX=1 としないでね。
横線がずーーーっと続くって事は、Xの値は固定されません。
Xは10であろうが、100であろうが取りうるってことなんです。
固定されるのはYの方です。
Xがなんの値であろうが、Yはずっと4の直線
すなわち答えはY=4
そんな訳で特殊問題にもパターンがあるので覚えておくといいでしょう
@平行=傾きパクレ
A
・Xの値が同じ2点 → X=○
・Yの値が同じ2点 → Y=○
B
・X軸と平行 → Yの値が固定(Y=○)
・Y軸と平行 → Xの値が固定(X=○)
これを丸暗記して欲しいとは思いませんが、一次関数が試験範囲の学校の場合頭の片隅に入れておけば引っかかる可能性が減ります。
次回は、一次関数のちょっとした応用問題を取り扱います
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